「富田清邦地唄筝曲演奏会」


    毎年、秋深まるこの時期にひらかれていて、心待ちにしている演奏会です。

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    第26回 富田清邦 地歌箏曲演奏会
    ■出演
    富田清邦(三絃・箏)、[特別出演]米川文子(箏)、[賛助出演]二宮貴久輔(箏)、田中康盟(尺八)
    ■曲目
    古今組「春の曲」(二世吉澤検校作曲)、繁太夫物「髪梳き」(作者不詳)、京風手事物「御山獅子」(菊岡検校作曲)


    ロックで育った世代の私にとって、邦楽は”恐竜のはく製”のようなイメージだったのですが、
    数年前のこの演奏会で、三絃と箏と歌によるイキイキとしたセッションに胸がキュ~ンと締めつけられるように痺れてしまい、虜になってしまいました。

    今年も、三絃と箏、尺八と、演奏されている方たちの至福の時間がホールを包みます。
    見えないものに深く感動した時に「こころの琴線に触れる」と表現しますが、こころがふるえるのは”琴線”と納得!!

    しかし、二番目の演目「髪梳き」は、まったく趣が異なっていました。
    三味線をつま弾くような軽い撥さばきで、語られる詞章は「心中天の網島」の番外編という位置づけとのこと。
    お話は、妻子ある紙屋治兵衛と遊女小春の心中を止めさせようと、女髪結いの「お綱」が小春の髪を結いながら意見をするという内容なのですが、もとは遊女のお綱の言葉がどうにもたまらない切なさで、「どうぞ心を取り直し・・・」と意見する言葉にその切なさが極まり、思わずもらい涙です。

    義太夫節より淡々とした語りと控えめな三絃が誘う世界は、今回はじめて味わったものでした。

    お座敷で聴きたかったなぁ。

    日比谷公会堂アーカイブカフェでほっこり~

    秋の紅葉シーズンで、日光、箱根や奥多摩にお出かけの方も多いと思いますが、東京都心でも”小さい秋”を見つけられるところはソコココにあります。

    その中で、”文化の秋”も一緒に味わうことが出来る”お気に入りの場所”をご紹介します。

    **日比谷公園**

    なぁ~んだというほどポピュラーな場所ですが、皇居と官庁街、帝国ホテルなどの日比谷ビル群に囲まれた外周1.70kmの静かな公園で、”ビジネス街のオアシス”となっています。

    散歩を兼ねて出かけてみました。

    ここに植えられている三千本を超える木々たちは、”ケヤキ”、”スズカケノキ”などと名札をつけて貰って、おもいおもいに紅葉し始めています。

    ここには、
    ●日比谷公会堂
    (あの浅沼社会党委員長暗殺事件(1960年)が起こった建物)

    ●日比谷図書館
    (都立図書館から、千代田区立日比谷図書文化館として平成23年11月4日リニューアルしました。)

    ●大音楽堂
    (通称:日比谷野音 伝説の”キャロル”解散コンサート!清志郎も憂歌団もココでした。)

    ●小音楽堂
    (警視庁音楽隊、東京消防庁音楽隊によるコンサートが、毎週水曜、金曜に開催されています。)

    他に、テニスコート、児童遊園、日比谷グリーンサロンなどの施設があり、真ん中の噴水広場では、様々なイベントが催されています。

    また、公園の東西南北に散在するレストランやカフェも個性豊かです。

    日比谷公会堂横を噴水広場の方へ抜けようとしたとき、小さな黒板のメニューが目に入りました。

    あれ?こんなとこにレストランあったっけ?
    とのぞき込んでみると、

    ”日比谷公会堂アーカイブカフェ”

    日比谷公会堂脇の楽屋口のような入り口を入ると、昔チケット売り場だったと思われるスペースに、
    資料や写真が展示されています。
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    1932年のファッションショーのチラシ

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    ここで、ボクシング(拳闘)大会も開かれた?


    その奥に、ひっそりと喫茶室が在りました。

    引き込まれるように入っていくと、布貼りのソファやビニール貼りのパイプ椅子が無造作に置かれています。
    シフォンケーキとコーヒーを頼んで、図書館のような大テーブルの隅に座ってみました。
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    正面には蓄音機が置いてあり、ケーキセットを運んでくれた店員さんが、
    その蓄音機を手回ししてSPレコードをかけてくださいました。
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    ゆるやかな刻が流れていきます。

    テーブルにあった日比谷公会堂の歴史を編纂した冊子には、
    昭和4年(1929年)10月19日に落成、
    初めてのコンサートは、同29日に開かれた「関屋敏子嬢帰朝第1回発表独唱会」とありました。

    この「関屋敏子」嬢

    の歌声は、Youtubeで聴いたことがありました。
    先日、ブログでご紹介した「半世紀前の楽譜」にあった「ミネトンカの湖畔にて」というタイトルを、
    一度も聞いたことがなかったので、
    ネットで探しているうちに、彼女が歌っている音源を見つけたものです。
    その澄んだコロラトゥーラソプラノにすっかり魅了されてしまい、名前を覚えていました。

    都心の”小さい秋”です。

    <「霞ヶ関」駅から、日比谷公園散策1800歩>
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    柾女

    Author:柾女
    自己流のお裁縫でチクチク手縫いを日々楽しみ、”着物ライフ”をつつましく充実させたいと願っています。

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