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    禁断の袷着物の幅出しに挑戦!

    若い頃に仕立てた着物の身幅が狭くて、色柄は地味なのに着られない!
    後幅7寸5分(28.5cm)前幅6寸5分(24.5cm)といえば、昔の標準寸法です。
    着物は、多少痩せたり太ったりしても着られる融通性があり、下前を浅くして着たりしていたのですが、襟合わせも浅くて心もとない。
    ”痩せるぞ”と決意したものの、豚肉1パック分(300g)すら減ってくれません。

    最近仕立てた着物(後ろ8寸、前7寸)に比べると収まりも悪いので、あきらめて「幅出し」した方がよさそうです。
    単衣であれば比較的簡単なので、何度か経験済みです。
    でも、の脇縫いを解いて広げるためには、袖も外し、裾のフキも外して、表地も裏も作り直して綴じなおさなければならず大変な作業です。それに元の縫い代の跡を「筋消し」するのが、結構やっかいです。

    「洗張り」して仕立て直すのが一番良いのですが、ほとんど袖を通しておらず洗張りはもったいない!
    思い切って、連休を利用し「袷の紬の幅だし」に挑戦してみました。

    若いころに和裁をかじったといっても、ほとんど素人の自己流ですが、
    最近は、ネットオークションでgetした着物の仕立てをみると千差万別、
    それぞれに工夫して縫ってあって、あれこれ参考にしながら、裄だしなどは何度かトライしていました。
    「幅出し」だって、自分で着るんだもの自己流で充分。うまくいけば?万円(洗い張り+仕立て直し)が浮く・・・ やるっきゃない!

    着物の種類や状態によって、縫い方も違ってくるのですが、今回挑戦した手順を忘れないように記録しておくことにしました。


    手順 (ワキで、後幅、前幅をそれぞれ5分出す場合)
    1.表布がに「ヤケ」がないかどうか確認する。
    「裄だし」同様、縫い込んである生地を出した部分の色が表地と違っている場合は「幅だし」してもカッコ悪いので、最初に確認します。

    場所は、後ろ袖付けの真ん中あたりを2㎝位解いてみます。(肩から背中が最もヤケやすいのと、直線なので駄目なときの戻しが簡単)
    1kimono.jpg

    2.生地にヤケがないと確認できたら、胴接ぎ(八掛と胴裏を繋いでいるところ)の脇を10㎝ほど解きます。
    NEC_0081_20130430225654.jpg


    3.2の解いた穴から八掛部分を取り出し、表地と八掛のとじをはずし、裾のフキも10㎝ほど解きます。

    NEC_0084.jpg
    フキに通し芯がある場合は、新しい縫い代に重ならない位置でカットします。(出来上がりを想像して頭使うところです。)

    4.同様に、胴裏部分も取り出し、ワキの縫いどまり(身八つ口)の留めを外し、三角に開いた縫い代をアイロンで平らに伸ばします。
    NEC_0083.jpg

    5.3で分かれた「表地」の縫い目から5分縫い代側に印をつけて、縫っていき、縫い終わったら元の縫い糸を外します。
    NEC_0087.jpg
    今回は、生地に合う色の縫い糸が、手持ちになかったので、縫い糸を解いて使いました。


    6.新しいワキの縫いどまり(身八つ口)で、縫い代を割って下側は、前身頃側に折ってキセをかけます。

    7.本来は、袖を外し肩山から新しい身八つ口まで自然に袖つけの線を折りなおすのですが、今回は、ほとんどまっすぐだったので袖は外さず、袖つけまで折りなおしました。

    8.ここで、古い縫い代の「筋消し」をします。
    絹の羽二重(黄変した胴裏などを洗って使います。)を、大小2枚用意し、小さい方を霧吹きで水を湿らせて、表地、当て布(大は袖裏利用)、湿らせた布(小は衿裏利用)と重ねて、上からアイロンを低中温でじんわり当てていきます。
    NEC_0089.jpg

    「筋消し」は本当にデリケートで難しいです。正絹の紬なのでゆっくりやってみます。
    素人の方法なので、あまりお勧めできません。失敗覚悟です。
    ちりめんやお召は筋残ります。綸子は一か八かかな?
    NEC_0088.jpg
    ※湿らせた布を直接当てたら、水染み跡がつきますし、高温では表地が縮む場合もあります。とにかく、やさしく、じんわりと・・・うまくいきました。きれいに筋が消えています。(右半分)

    9.「八掛」と「胴裏」の元の縫い代を解き、アイロンをかけて伸ばします。

    10.裾の「フキ」の部分を新しい縫い代で形作り待ち針で留めて、表地と八掛(フキ)を掬い縫いで接ぎ合せます。

    11.前身頃と後身頃を平らなところで伸ばして、裏地がツレたり、弛んだりしないように重ねて、身八つ口まで脇を待ち針で留めていきます。

    12.裏地は、前と後を綴じるように縫い、ときどき表地の縫い代をすくって、表と裏も同時に綴じていきます。
    NEC_0091.jpg

    13・身八つ口の表(前後)、裏(前後)の4枚をしっかり留めて、袖つけから身八つ口を綴じます。

    14.胴接ぎ部分(胴裏と八掛)を閉じます。
    NEC_0093.jpg

    15.反対側も同様に解いて縫い直します。

    16.最後に、やさしく仕上げのアイロンをかけて出来上がりです。

    ※仕立てたあとほとんど着ていない新品同様だったこと、頑固な縫いや綴じではなかったこと、縮みにくい紬だったことなど、幅だししやすい条件が整っていたので、幸運にもうまくいきました。
    それでも、「裄出し」や単衣の「幅だし」に比べると、数倍、難しかった!!

    ※「袷の幅だし」の教本はなく自己流で直したものですので、幅だしされた方のもっとよいノウハウ募集中です。
    今回、表地を縫って、裏はぬいしろに綴じつけてしまいましたが、仕立てるときのように表裏それぞれ縫ってまとめるよい方法がないかなぁ。




    ☆筋消しは、結城屋さんの「ゆうきくんの質問箱」(ねえねえおしえてゆうきくん)を参考にさせていただきました。


    お宮参りの初着→5歳の羽織→お宮参りの初着に戻りました。

    以前、「お宮参りの初着を5歳の羽織に変身」の奮闘記を書いたのですが、
    今年、男の子の孫(次男)が誕生!
    まさか、羽織からお宮参りの初着に戻すことはないだろうと思っていたのですが、
    縫いしろも裁たずに折りこみ、衽も紐も取っていましたので、初着に戻してみました。

    「羽織に変身!」は、作り方や寸法なども試行錯誤しながらの悪戦苦闘の連続でしたが、
    今回は、縫い目を解いて戻すだけなので、比較的簡単なはずです。

    羽織

    <羽織を解く>

    1.肩上げを取り、袖口の下を解いて大袖(袖口が大きく開いている)に戻します。

    2.襟を衿肩明きまで解きます。(羽織の”ち”も取ってしまいます。)

    3.脇のマチと、前身頃、後見頃を解きます。
    裏側の説明

    4.前身頃と後見頃の折り返した裾を解いて伸ばします。

    5.解いた襟、前身頃、後見頃、左右のマチ(元は付け紐)、取っておいた衽にアイロンをかけて折れ跡を消します。

    広げたところ


    <着物にもどす>
    1.後見頃と前身頃の表地の柄を合わせて縫い合わせます。(表の柄の色に合わせて、縫い糸を代えます。)
    針目


    2.裏地は縫いしろで重ねて被せ、くけながら表地の縫いしろに綴じていきます。

    3.衽と前身頃も1と同様に柄合わせして縫い、2のように裏地をかさねて、くけながら綴じます。

    4.以前の衿下に合わせて衿を縫い付け、衿幅を半分に折ってかがります。

    5.マチで使った付け紐を、再度縫い合わせて紐に戻します。

    6.5の付け紐を衿に綴じ付け、紐飾りをつけます。


    5歳のときは、またもや羽織になるのかな?
    ”もったいないバアバ”の究極リサイクルです。

    プロフィール

    柾女

    Author:柾女
    自己流のお裁縫でチクチク手縫いを日々楽しみ、”着物ライフ”をつつましく充実させたいと願っています。

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