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    "BORO"のこころに触れたよ


    着物熱が高じて、インターネットのオークションサイトもチェックするようになったのですが、
    今は高価で手に入らない手書き小紋や手織り紬なども、一桁違うような価格で落札出来て嬉しい反面、
    作り手の事を考えると申し訳ないような、人気がない事が寂しいような複雑な気持ちになります。

    ところが、そのオークションサイトで、継ぎ接ぎだらけだったり、端切れにもかかわらず、
    驚くような高値で落札される古着があります。
    "BORO"
    と呼ばれるその布達は、着古してボロボロになった布に継ぎを当てたり、木綿糸で刺して補強した着物たちのことで、通常のオークションでは「再利用不可」の最低評価がつきそうな正真正銘の"ボロ"です。

    無論、ヴィンテージのジーンズが○○万円する時代ですから、稀少価値があるのかもしれないのですが、

    以前、”ほばーリングとと”さんのブログで知った、浅草の「アミューズ ミュージアム」という私設美術館に常設展示されていることを思い出し、実物を見てみたくなりました。

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    浅草寺東隣のそのミュージアムは、お土産物屋の2階~にある”観光地の秘宝館”のような不思議なたてものでした。
    入り口で「展示品は、手で触って感じてください。」と声をかけられ「えっ?(いいの?)」とビックリ。
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    展示室には、一つ一つの”BORO”たちが、無言劇の役者のように佇んでいました。
    近寄ってよくみると、本当にたくさんの布が重なり、運針で留められているのですが、存在感が凄い!!
    でも、そーっと、慈しむように触ってみると、肌に馴染む柔らかな感触です。
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    大事にとっておいたいろいろな形と模様の端切れをどこに当てようかと思いを巡らす様子が目に浮かびます。
    厳しい東北の夜に、お父さんには少しでも暖かいものを、娘さんには少しでも晴れやかにと”ちくちく”縫ったのでしょう。
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    ささやかで、あったかくて、はれやかで、確かな”BORO”達は、とても誇らしげでした。
    浅草に似合う美術館でした。
    今年3月に亡くなられた在野の民俗学者「田中忠三郎」が、農村を訪ねて一つずつ集めた貴重なコレクションです。

    ※その日、帰宅後の興奮もそのままに、我が家の袖付けが裂けてしまった浴衣を、丁寧に掛け接いで繕ってやると、シャンと生き返ったではありませんか。
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    これだから、針仕事は止められないなぁ。
    プロフィール

    柾女

    Author:柾女
    自己流のお裁縫でチクチク手縫いを日々楽しみ、”着物ライフ”をつつましく充実させたいと願っています。

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